2021年3月19日
発達障害のある子の思春期・反抗期の関わり方
思春期とは、子供が大人へと移行する時期のことです。この時期は第二次特徴という体の変化が生じたり、異性への関心が育まれたりします。
始まる時期には性差があり、女の子は9歳、男の子は11歳ぐらいです。この頃から18歳ぐらいまでの期間を一般的には思春期と呼びます。
思春期は子供にとって身も心も大きな変化が起きます。それに伴い悩みも生じるでしょう。
思春期・反抗期、親御さんにとっては関係性が複雑になったりしますが、どうか関わっていけば良いのでしょうか。
男の子の場合
思春期の男の子を育てる保護者からは「人間関係、家庭内での暴言・態度ゲーム・ネットへの依存」などにまつわる悩みが多く挙げられています。
特に異性である母親に対しての接し方が変わる子が多く、対応の仕方に迷いが生じたり、叱ってばかりになったり、コミュニケーションがうまく取れなくなる場合もあるでしょう。
保護者の方は無理せずに留意しながら年齢相応な行動ができるように、対応していく必要があります。
どのように対応していけばよいのか、思春期になってからの関わり方を下記のように上手く変更していきましょう。
- 勉強するゾーンと趣味のゾーンを分けて、行動の切り替えがスムーズにできる様にする
- すぐに否定せずに、気持ちを認め代弁しながら、コミュニケーションをとるようにする
- スマホやゲームを手放さない場合は、「どうしても気になるの?」と子供の気持ちを認めたうえで何分くらいかかりそうか尋ね自分で考えさせる
- 幼少期の頃のように「えらい」「すごい」と言われると馬鹿にされたような気持ちになる子もいるので、さりげなく敬意を伝える
- スマホやゲームなどの時間は決めて、約束しておく
- 人前で裸にならない・見せないなど、自然に性を意識されるために家族全員が裸で部屋の中をうろうろしたり、過度なボディシップはしないようにする
女の子の場合
女の子の体は大人になるにつれて、皮下脂肪が増加し疲れやすくなったり、ブラジャーをつける生理ナプキンを取り替えるなどの日常で行うべき事柄が増えることもあり精神的に負担が増えてしまいます。
本人の悪気がなくても、周囲から距離感が近すぎる・はしたないと感じられる言動をしてしまう事があり、同性から距離を取られたり勘違いした異性による性的被害にある場合もあります。
ですので、下記のような関り方や体調の変化の影響を受け入れやすくする環境作りが必要です。
- 前もってこれから起こる変化の内容を伝えておく(胸のふくらみや初経、おりものについて)
- 子供の感覚にあった下着を選ぶ、また一緒に着ける練習をする
- ナプキンの付け方を教えたり、ナプキンを交換するタイミングをルール化するようにする
- 興味や関心を頭ごなしに否定しない
- 女の子は成長するにつれ仲良しグループができやすいので人付き合いの方法を専門家の力を借りて勉強する
- 成長するにつれて、性的被害の標的になりやすいので性交渉によって起こる性感染症や不本意な妊娠のリスクを伝える